株式会社 浅野

製品事例

クリアパーツの作成を石膏で

「浅野さんで、クリアパーツできますか」ある設計者さんの切り出した依頼は、板金をメインとする当社では、ちょっと変った依頼でした。 通常クリアパーツとなると、プラモデルなどの射出成形やペットボトルなどの真空成形が考えられます。協力メーカーさんに声を掛ければ何とかなるかなと、思いましたが、予算を聞いて驚きました。 「予算がほとんどないので、10万円くらいで出来ますか」 大きさを聞いてみると400㍉×200㍉くらいで、マシニング加工をして型を作ったのでは到底出来る金額ではありません。 話しを聞くと、組立の実験をしていて、内部で干渉してうまくコードが通らない。干渉している部分はケースの内面で、そのケースが3次元の形状をしているので、平らなプラ板を当てて、内部が見えるようにして検証しても意味がない。そのケースの形状をしたクリアパーツが欲しいとのことでした。 つまり条件として次のことが挙げられたのです。

  • マシニング加工して型を作れない。
  • 内部が見える透明な材質。
  • ケースと同じ3次元の曲面を持つ。

答えはあっけなく出ました。 ケースを元に、石膏で型を作り、プラ板を温め軟らかくし、石膏の型とプラ板の間の空気を掃除機で吸い、石膏の型にプラ板をなじませる方法です。 ラジコン好きの製造のメンバーから、この案が出ました。 価格もお客様の予算以内で十分間に合い、品質もその検証に使うには十分でした。 正直、当社でその案件に対してお客様に満足して頂けるものが出来るか不安でした。 お客様も半信半疑だったかも知れません。しかし、お客様の笑顔が全てを物語っていました。 板金部品で無く、クリアパーツの依頼を当社に投げかけてみた理由を、後日お客様に尋ねたところ、上司の方に言われたそうです。 「とりあえず、浅野に声掛けてみなさい」 これからも、こう言って頂けるお客様を増やしていきたいと思います。

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